福島の実家ではロケットストーブなるものを使っていました。
手作りできるストーブ兼コンロであり、改良して床暖房のような構造にもできるという。
特徴は「燃焼効率」。数本の細い薪でかなりの熱量になります。
下の煙突のような部分に薪を入れると、熱の上昇気流で煙が引っ張られてほぼ完全燃焼する作りになっています。ゴゴー!!という音とともに吹き上がる火はロケットストーブの名前の由来になっていて、完全燃焼すると煙がでないという優れもの。たき火や薪ストーブを使ったことがあるならわかると思いますが、煙が出ないってすごいことです。
材料はペール缶と呼ばれるオイルの缶とホームセンターなどで売っている煙突管、それに断熱材としてのパーライト(園芸用の軽石のようなもの)、1000円くらいで作れます。煙突の構造はカスタム可能で、横引きを長くして床下に埋め込めば床暖房にもなるとのこと。火の安全を確保した上で、こんなローテクなものを集めた家も面白そうです。
上昇気流で吸い込まれて焚き口からも煙が全く出ません。
田舎ではエネルギーはそこかしこに存在する気がします。それをどう使うのか、使い道、方法を忘れた時代にどうやって復活させて生活に取り入れていくのか。これからの建築のテーマにもなると思います。