新橋マスターハンズ

というカイロプラクティックの内装設計をしています。

内装というか棚を作って空間をつくりました。壁や床や天井は既存のままのザ、新橋のオフィスビルです。打ち合わせは居心地やデザイン的な美しさよりも実際のお客さんと先生の動きやすさや回転率などが優先。という話からスタート。

機能性や合理性などの諸条件が最優先なのは僕も素直にそう思います。料理に素材や道具がなければ始まらないのと同じこと。僕の仕事はその条件を突き詰めていった先に何があるのか考えて提案できるかどうかということです。同じリンゴを使っても料理人によってつくるものが違うように、ある条件の下でできる空間はみんな違うものなのです。

先生と一緒になんどか打ち合わせをし、家具を見に行ったりするうちにいつしかお互いの思いが混じり合い、空間の形や素材が出来上がっていきました。棚は合板を使って組み合わせて作る経済的な棚とし、椅子などの家具にお金をかける。空間は仕切らずにゆったりとつながっている方がいい。時間が経つにつれてものが増えていくことを想定した背景のようなどっしりとした空間。

 

なんか「自分」よりも「流れ」のようなものを感じた設計でした。結果、デザインする人の存在が消えていって使ってくれる側が楽しんで、大事に使ってくれるようになれば一番いいなと思います。

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