当初は除染をしようと思っていった福島でしたが、今回は現状把握と具体的な除染の方法を探る程度のものになりました。金曜日は夕方に福島大学にて「福島における放射能除染のあり方について」という学習会に参加。講師の田中俊一氏は原子力委員会委員長代理の人でした。
除染には一定の効果があるけど方法としては専門的すぎて、一般家庭の道具や技術でできる範囲を超えている。じゃあどうすればいいのか??ってことにはまるで答えになっていない感じでした。立地や技術も含めて廃棄物処理場も簡単に作れるって言ってましたが、本当かな??と思います。ちょっと無責任な見解に見えます。
土曜日はひとまず、家の周りの放射線量をはかってみることにしました。義理の弟の力も借りて2種類のガイガーカウンターを使っての比較にもなりました。
まずは 家の前の道路のアスファルト面+1センチの位置
水色のRADEXと書いてある方がロシア製、青の漢字が書いてあるのが中国製。ほぼ同じ1.53マイクロと1.54マイクロシーベルトです。ロシア製の方は上の段が放射線量で、下の段が直下の1平方センチメートル中の核種の数だそうです。286個の原子核があるということでしょうか。
家の隣の畑の土の上
ちょっと読みにくいですが、2.48マイクロと2.82マイクロシーベルト。草の中などは土の表面以外にも草の葉からの放射があるため若干高くなる傾向があります。
記録をとって、サンプルを採取。
家の周りのホットスポット。予想通り雨樋の下は数値が高い。5.83マイクロシーベルト。
おいておくと目まぐるしく数値がかわる。6.53マイクロシーベルト。
小屋のある雨の落ち口はとっても高い。
19.09マイクロシーベルト。これらをちゃんとサンプリングする。
ジップロックを三枚重ねくらいにして実家では地下室に保管するという。これらは将来的な損害賠償などの証拠品となる可能性もある。放射能による避難や生活の制限、精神的なストレスは計り知れない。かかった費用は東電ないしは国が保証すべきものだとは思うが、「ないがしろ」にされる公算が高いようにもおもう。被害をうけたひとりひとりが自分を守る上でもサンプリングは有効かもしれない。