松本に出掛けてきました。今回は行ったことのなかった松本民芸館に行ってきました。
置いてある民芸品はもちろん素晴らしく、物欲ばかりが空回りしましたが、なんといっても建物とそれをとりまく林に感動しました。
10月の晴天のおかげもあり気持ちよい風が吹くなか、ケヤキの林をながめているだけで心が満足します。緑や風が何の歯止めもなく体に入ってくる感じは本能的な気持ちよさだと思いました。建物も林の緑と違和感なくなじんでいて直感的に「美しい」と思えるものでした。アートやデザインで「美」ってなんぞや??という話はよくされますが、いろいろ理屈をこねても結局は直感的に感じるものがその源になっているのだと思います。木や水や火をみて人間が気持ちいいのは「自然」というのが本質であり、「自然」の状態が安心できるのだと思います。建築は創造的な一方で破壊行為でもあります。それを踏まえたうえでより「自然」な場所を作り出せたらいいなと思いました。
内側から風景を切り取った窓もすばらしい。
泊めてもらった友達の家で食べた朝ごはんもまた格別でした。
松本市内のおいしい馬刺しの栄楽肉店の自家製ソーセージ。その日に作った生の状態で買ってきて、水からゆでてフライパンで軽く焦げ目をつけてパンと一緒にいただきました。
馬刺しも今までの馬刺しがなんだったのか?って感じの素晴らしさでしたが、このソーセージは主人の肉に対する愛情がビシビシ伝わってきます。やっぱりうまいものはうまい!味覚は何よりも正直で人を幸せにします。パンとスープも最高。こんなシンプルでぜいたくな生活をしていきたいものです。