今日は、内装の仕上がった現場に待ちに待った家具が搬入されました。
メインの家具はイギリスの1950年代のG-PLANという家具です。今回の設計は空間を緩やかに仕切ることができて、寸法も限定されていたためなかなかいいものが見つからなかったのですが、吉祥寺のトランジスタさんでようやくというか運命的に出会うことができました。もちろん中古の家具ですが、職人さんが精魂こめてリストアしているので、新品よりもむしろしっとりとした深い味わいがあります。輪染み汚れなども丁寧にやすりで削って木地に新しくオイルと塗装を施します。本当に手間のかかる仕事ですが、家具愛が伝わってくるようなすばらしい仕事ぶりでした。ガラスの丸テーブルも同じシリーズの家具で、デザインも大好きです。
いいものにはお金もかかりますが、家具は一生ものというか、持ち主が変わっても生き続けるものなのです。ほかの家具はというと、板だけ買ってきて僕が塗装したテーブルなど極めて簡単にローコストに仕上げていますが、そういう使い分けが大切だと思っています。
たまには自分で塗装もおもしろい。