京都の住宅につづいて、京都の町家の改修計画が始まりました。
このプロジェクトは今、京町家の改修で勢いに乗る㈱ハチセの新たな挑戦で、これまた京都の家具業界に新しい風を吹き込んでいるフィンガーマークスのプロデュースによるもの。ということで、今回僕は「家具屋が提案する空間」なるものを設計します。
このプロジェクト名はREBASE(リベース)となりました。RE(再生)とBASE(素地・基地)をかけた言葉ですが、単なる古い民家の再生ではなく、古いものを使いながらもこれから続く生活のベースとなるどっしりとした空間をつくり、住み手が時間とともに作り上げていくような家になるように考えています。
改修は何度かやっていますが、町家は初めての経験。わくわくします。
もともと西陣織の工場だった町家です。
工場だったせいか柱が少なく、ダイナミックな空間。
内側の壁をはがしてみると、当時の広告が壁に貼ってあったりします。50銭均一!!ほかにも橋幸雄の10代の写真が貼ってあったりと当時の女工さん!?の時代が偲ばれます。そう、建築は時間を積み重ねていくものなのです。